MID-TERM MANAGEMENT PLAN

ディーエムエスのありたい姿

2022年3月、長期的な方向性として、ダイレクトメールの枠組みを超えたデジタルとリアルの「総合情報ソリューション」企業への変貌を掲げ、その布石とすべく、新たな中期経営計画を策定しました。新中期経営計画は、将来に向けたありたい姿を描いてから、実現に向けた課題や戦略を逆算する「未来起点」で策定しています。デジタル・サステナビリティ・ガバナンスの推進で経済的・社会的価値を創造しながら、時価総額・売上高・営業利益の目標達成を目指していきます。

3つの成長戦略

ありたい姿の実現に向けて「デジタル戦略」「事業戦略」「基盤戦略」の3つの成長戦略を掲げました。
1つめには、取り組み強化が欠かせない「デジタル戦略」を掲げました。ここでは、事業と組織をデジタルで変革するDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進していきます。2つめは「事業戦略」です。1つめのデジタル戦略と連動しながら、次世代事業の創出と既存事業の拡大を両輪とした戦略で、事業ポートフォリオ最適化への布石を作っていきます。また、社会課題の解決に貢献していくサステナビリティや、企業成長の土台となる働く人々の健康増進を目的とした健康経営を推進していく「基盤戦略」を3つめに打ち立てています。

デジタル戦略

大きく分けて「事業創出」「業務改革」「顧客接点改革」のDXを推進していきます。
事業創出のDXでは、デジタル分野での新規事業や新サービスの開発に取り組みます。業務改革のDXでは、デジタル技術を活用した生産性の向上による利益改善に取り組みます。顧客接点改革のDXでは、オンラインやデータを活用した営業展開による付加価値向上に取り組みます。

事業戦略

次世代事業では、デジタル分野で既存事業との相乗効果を発揮する新規事業の開発を目指していきます。また、当社の主なビジネスモデルは受託業務中心ですが、システムの販売・運用支援や消費者へのサービス・商品提供といった新たなビジネスモデルの展開についても検討していきます。
既存事業では、物流事業、SP事業の拡大を目指していきます。物流事業は、EC市場の拡大を捉えたスケールメリットとデジタルによる効率化で、売上拡大と利益改善に取り組んでいきます。
SP事業は、BPO(企業や自治体業務の外部委託)に関連する案件拡大を進め、高い収益性を活かしていきます。
また、DM事業は、新たな市場の開拓とデジタル時代の新サービス提供を通じて、シェアの拡大を図っていきます。

① 次世代事業の創出

② 物流・SP事業を第2・第3の柱へ成長

③ DM事業の深化によるシェア拡大

基盤戦略

当社は、DMを中核とする事業が長期的に価値を発揮できる前提を作ることに努めています。DMは、資材利用や個人情報の取り扱いなどで地球環境やプライバシーに関連するリスクが含まれている一方で、正しい情報を確実に届ける社会的有用性を担っています。今後の利用継続に向けて、地球環境の保全や顧客データの保護といったサステナビリティ・SDGsへの取り組みを推進していきます。
また、多様な人材がいきいきと働くことができる基盤づくりを進めています。女性活躍の積極的な推進もその一つで、管理職割合を15%以上にすることなどに取り組んでいます。さらに、地域社会への支援活動にも積極的に参加しており、生活に困窮している方々を支援するために家庭内の食品を回収し寄贈するフードドライブ活動などに取り組んでいます。

① サステナビリティ・SDGsへの取り組み

② 健康経営の推進